空間を認識する力【定位能力】

こんにちは!

Gooall,フィジトレの藤本 隆志です‼‼‼

皆さんが日常で使う「運動神経」という言葉。

実は、僕たち理学療法士が習うテキストでは「神経の名前」として使われます。
そのため「運動神経が良い、悪い」というような使い方はあまりしません。

「反射神経」という言葉も同様です。

理学療法士的観点からは、
「運動神経が良い」ことを「コーディネーション能力が高い」、
「反射神経がいい」ことを「刺激に対する反射、反応が速い」と表します。

皆さんが日常で使っている「運動神経」という言葉こそが「コーディネーション能力」を意味しているのです。

東ドイツで発展している考え方ですが、コーディネーション能力には7つの能力があります。


「定位能力」・・・相手や物に対する自分の位置関係を正確に把握する能力
「変換能力」・・・状況に合わせて、素早く動作を切り替える能力
「連結能力」・・・関節や筋肉をタイミングよく同調させる能力
「反応能力」・・・合図や相手の動きに対して素早く反応し、適切に対応する能力
「識別能力」・・・手や足、または道具や用具等を上手に扱う能力
「リズム能力」・・・音や合図に合わせてタイミングよく身体を動かす能力
「バランス能力」・・・空中や不安定な位置でもバランスを正しく保つ能力

この中から、今回は「定位能力」について詳しく紹介します!

定位能力について

定位能力は、

『相手や物に対して自分がどこにいるのか』

『どれだけの距離があるのか』

ということを正確に把握する能力です。具体的には「距離感」と「空間認知」です。

真上に投げたボールをキャッチしようとする場合、
空中に飛んでいるボールの『高さ』や『軌道』、『落下地点』を把握する。
自分と物体との距離感を認識し、三次元的に自分と物体との空間を認知できなければなりません。

キャッチする側は「距離感」だけでなく「空間認知」があってボールをキャッチすることができるのです。

定位能力が低いことで起こること

1絵がうまく描けない

絵とは、基本的に、三次元の立体物を二次元の紙に落とし込んだものです。
描く対象の形状や位置関係を理解していないと、立体物を二次元で表現しきれないということです。

2スポーツで苦戦する

フィールド上に散らばる多くのプレイヤーの動きを把握しつつも、ボールの速度や軌道を見極め、
自分もそれに合わせて行動することが難しくなります。

3交通事故に遭いやすい

車、バイクとの自分との距離感をつかみにくいため、事故にあいやすくなります。

定位能力、空間認識能力って鍛えられるの?

もちろん鍛えることは可能です!!!

人類学者のグウェン・デワー氏によれば、訓練によって空間認識能力を向上させられるだけでなく、

性別による差さえも縮まるか消滅する。

ということです。

定位能力が高くなる方法

Gooallフィジトレのメニュー作成でこの知識を盛り込まないわけがないです‼‼‼

脳科学を勉強すること
スポーツ医科学を勉強すること
理学療法士として身体について勉強すること

これらのことをしっかりと体現する教室にしてまいります!