記者資料提供(2023年9月20日)
健康局保健所保健課
厚生労働省では、毎年9月24日から9月30日を「結核予防週間」と定め、結核に関する正しい知識の普及を図っています。本市でも市民のみなさまに結核に関する神戸市での情報を提供します。この機会にコロナだけでなく結核の予防についても考えてみてください。
結核菌は人の体の中で生きています。空気中や土埃の中で生きていることはありません。結核菌を持っている人が、体力が低下するなどして、発病し、せきやたんなどの症状が出始めると、結核菌が空気中に飛び出します。飛沫核と呼ばれる直径5μ程度の粒子となり空気中を漂い、空気と一緒に知らずに吸い込み、感染するため、空気感染と言われます。
1.結核の現状
日本ではいまだに年間1万人近くの新規結核患者が発生し、約2千人が亡くなっています。
神戸市においても年間約150人の新規患者が発生し、令和4年の罹患率(人口10万人あたりの新規登録結核患者数)は9.8と全国(8.2)に比べて高く、70歳以上が約7割を占め、年間15~20人が亡くなられています。
2.早期発見・早期治療のために
毎年定期的に胸部X線健診(結核健診)を受けましょう。症状が出る前に、他人に感染させる可能性が出る前に発見できます。健診の日程は区民広報紙でご確認ください。
結核はきちんとお薬を飲むことにより治せる病気です。風症状や体の不調を感じたとき、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザではないと言われた後2週間以上せきやたんが続くときは、マスクを着けて早めに医療機関を受診しましょう。また、別の病気で治療中に結核が見つかることもよくあります。主治医と相談して適宜胸部X線検査や喀痰検査を受けましょう。早期発見・早期治療が自身の重症化を防ぎ、周囲の大切な人に感染することを防ぐ最大の予防です。
3.結核予防週間にあわせて実施する結核予防PR活動
(1)PR動画の放映
市役所1号館1階
(2)ポスターの掲示
みなと神戸ギャラリー(みなと銀行本店、9月14日~9月29日)、花時計ギャラリー(市役所前地下通路、9月21日~9月27日)、
神戸市営地下鉄(9月24日~30日)、区役所等