神戸市：「子供が主役の学び」の実現に向けて

神戸市では「第4期神戸市教育振興基本計画」において、「自他を尊重し自律的に未来を創造する」教育ビジョンを掲げ、基本政策の柱として「子供が主役の学び」を推進しています。技術革新とグローバル化が加速する不確実な時代に備え、未来の担い手となる児童・生徒の個性と多様な能力を育むため、授業改善に積極的に取り組んでいます。

「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的推進

子供主体の学びを実現するため、個々の興味・関心や学習進度に応じた「個別最適な学び」と、多様な視点を共有して深化させる「協働的な学び」を統合的に推進します。従来の一斉授業スタイルを見直し、学習方法の自己選択・自己決定の機会を日常的に設定することで、深い学びの実現を図ります。

個別最適な学びの特徴

• 興味・関心に基づく探究的学習による強みの伸長
• 個々に適した学習方法の自主的選択・決定
• 学習プロセスの振り返りと改善サイクルの確立

協働的な学びの特徴

• 知識の獲得と思考の適切な表現
• 多様な意見の共有・比較・相互参照による学びの深化

授業改善の3つのポイント

• ICT端末活用による多様な思考への接触機会の創出
• 個々の学習状況に応じた学習方法の自己決定場面の設定
• 目標設定と振り返り活動による自己調整学習の促進

ICT端末を活用した学習プロセス

子供主体の学びを具現化する重要な手段として、学習用端末の効果的な活用を推進しています。

5段階の活用プロセス

1. 課題設定

   

   • 個人の学習目標の即時共有
   • 意見交換を通じた課題発見プロセス

2. 情報収集

   • 多様な情報源からのデータの共同収集
   • 協働編集による情報の体系化

3. 整理・分析

   

   • 他者の思考プロセスの参照と応用
   • 共同編集によるアイデアの構造化

4. まとめ・表現

   • 相互参照を活かした個別の成果物作成
   • 作品の継続的共有による相互刺激

5. 振り返り

   

   • 学習履歴の蓄積に基づく自己改善
   • ICT活用方法の継続的評価と最適化

※授業内容や学級実態に応じた柔軟な実施形態

メディア掲載情報

• 2025年7月16日放送 サンテレビ「NEWS×情報 キャッチ＋」
  特集「主体性を育む自己決定型学習」
  https://www.youtube.com/watch?v=V-R-fEmnkl8