通販会社「フェリシモ」(神戸市中央区新港町)と酒造会社「白鶴酒造」(東灘区住吉南町4)が現在、初めてコラボした商品「白鶴さんと作った麹(こうじ)の掛け布団シャツ」を白鶴酒造資料館で展示している。
大吟醸酒のこうじを手作りする際に使う布からヒントを得たという同商品。1999(平成11)年、フェリシモが「最高のふだん着」をコンセプトに立ち上げたブランド「Sunny clouds(サニークラウズ)」が企画した。
フェリシモ広報担当者の谷口孝子さんは「上質なこうじを育てるための温度管理に使う布は、しっかりとした厚みと目の詰まった起毛・ナチュラルな風合いのある生地で、冬のアイテムとしても合う。麹蓋(こうじぶた)の上から布団のようにかけていることから商品名の参考にした」と話す。
白鶴酒造で使う布とほぼ同じものを生地ブランド「シャトルノーツ」で再現。厚手の生地の裏には密度の高い起毛を施し、着やすさにこだわったシャツに仕立てたという。利き酒の際、酒の色の見極めに適しているためおちょこの底に描かれている「蛇の目」模様をイメージし、右袖口にブルーの2本線を入れた。サイズは、ペアでも着用できるようレディース(7,590円)、メンズ(8,690円)を展開する。
白鶴酒造資料館では現在、同商品のほか、麹室(こうじむろ)で使う布も展示している。期間中、同商品を着て来館した人は「超特撰 白鶴 天空 袋吊り(ふくろづり) 純米大吟醸」の試飲(白鶴ロゴ入りおちょこ付き)を無料にする。
谷口さんは「酒造会社との初めてのコラボ商品を、酒造りに興味を持ち酒造資料館に足を運ぶ方々にも見てもらえる機会にしたい」と話す。
開館時間は9時30分~16時30分(入館は30分前まで)。12月26日~2023年1月4日は休館。2月28日まで。