記者資料提供(2022年12月23日)
健康局健康企画課
神戸市において、新型コロナウイルス感染症に関する後遺症実態調査を行いました。本調査は、「後遺症相談ダイヤル」の対応や今後の後遺症対策に活用することを目的としています。
調査の集計結果が出ましたので、速報版を公表させていただきます。また、詳細な結果(ワクチンとの関係や経済的視点)につきましては、年度内に公表させていただきます。
1.調査の概要
*1:第6波期間(令和4年1月1日~4月25日)のうち1~2月中の感染者
*2:第4波期間(令和3年3月1日~6月30日)のうち4月中の感染者
2.調査結果
以下では、退院・療養終了以降の症状を「症状」と表記
1)症状有りと回答の割合
割合:34% (前回:48%)
⇒症状有りの割合が減少
2)【性別】症状有りと回答の割合
・男性のうち26%(前回:46%)
・女性のうち40%(前回:50%)
・男女比(今回調査)男性:35%、女性:65%
⇒女性の症状有りの割合が高い傾向
3)【年代別】症状有りと回答の割合
⇒全体的に症状有りの割合減少(特に高齢者で減少)。30~40代のみ割合増加。
4)主な症状の種別(上位5症状)
⇒前回調査と比べて、咳や咽頭痛の症状が増加
5)各症状が治まるまでの期間
⇒前回と比較し、30日以内に症状が治まる人が増加
⇒筋力低下やだるさは、2ヶ月以上続く「後遺症」に該当する割合が高い
6)「療養中・療養後の生活で困ったこと・心配だったこと」有りと回答の割合
割合:48%(前回:61%)
⇒前回調査と比べて減少
困ったこと等の詳細
⇒「風評被害や誹謗中傷」や「仕事学校」等の項目で、特に減少傾向
3.まとめ
・症状有りの割合減少
・女性は、男性と比べて症状有りの割合が高い傾向
・30代から40代のみ、症状有りの割合が増加
・症状継続期間が短い(筋力低下・だるさは除く)
4.参考
現在行っている神戸市の後遺症対策
「新型コロナウイルス感染症罹患後も続く症状について」をご覧ください