新しい年を迎えるにあたり謹んでご挨拶を申し上げます。
2023年は、新型コロナウイルスが感染症法上の2類から5類へ変更され、日常生活へ回帰する目途が立ちました。この危機を乗り越えられたのは、医療従事者のみなさんの献身的なご尽力をはじめ、多くの方々にご協力いただいたおかげです。心より感謝申し上げます。
一方で、少子高齢化や東京一極集中などウイルス出現前からの課題は存在し続けており、人口減少時代における政策展開が求められます。
神戸市では、人口減少幅を抑制する取り組みとして、若年世代にとって魅力的なまちであり続けるよう、切れ目ない子育て支援をはじめ、スタートアップ施策や企業誘致といった魅力的な産業創出、郊外拠点駅周辺のリノベーションなどによる暮らしの質の向上、都心三宮・ウォーターフロント再整備など非日常のわくわくするような都市空間形成といった施策を強力に推進しています。
市民一人一人が幸せを実感できる、温かみのあるゆったりとしたまちづくりに取り組み、「海と山が育むグローバル貢献都市」の実現に向け、果敢に挑戦していきます。
本年5月17日には、東アジアで初めてとなる世界パラ陸上競技選手権大会が神戸で開催されます。障がいや多様性に対する理解が深まり、共生社会をつくっていくきっかけとなる大会にするため、取り組みを進めていきます。市民のみなさんにも、ボランティアや大会広報など広くご協力いただき、共に大会を盛り上げていただくようお願いします。
また、2025年には大阪・関西国際万博の開催や神戸空港の国際チャーター便運用が始まります。観光・ビジネス需要の創出を推進し、市内経済に波及させながら、国際都市神戸としての価値を一層高めていく取り組みを推進していきます。
現在神戸市では、市が目指すまちの将来像や方向を描く新たな総合基本計画の策定を進めています。是非みなさんからも神戸の未来についてご意見をいただき、神戸市政に対し、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
末筆ではありますが、本年がみなさんにとって、すばらしい一年となりますことをお祈りいたします。
2024年1月1日