創業130年を迎える神戸市唯一の醤油蔵『池本醤油合名会社』(神戸市西区)に行ってきました。櫨谷町の田園地帯が広がる自然豊かな地域に蔵を構え、地元・櫨谷産の大豆や小麦、兵庫県赤穂の塩を使用した醤油を製造されています。
今回、6代目池本さんに醤油の魅力と製造過程を伺いました。訪れてみると、昔ながらの醤油蔵に深い歴史を感じました。
まずは、直売所の見学からさせていただくことに。建物の右手に直売所があり、さまざまな種類の醤油が並びます。
中には、地元新聞にピックアップされた「しらずしらすにかけちゃう醤油」や、醤油蔵の近所に住む学生さんが作成してくれたラベル付きの商品「櫨のむらさき」も。
「玉福醤油」は、池本さんが「ぜひ一度味わっていただきたい」と語る、同社こだわりのお醤油。前の屋号である『玉福*』から名付け、櫨谷町産の大豆と小麦で仕込んでいるのだそう。ラベルもお店の方の手作りです。
*昭和25年頃の屋号であり、池本醤油の前の屋号は「菊むらさき」
かけ醤油1800ml(定価950円)1000ml(610円)500ml(370円)全て税込
池本さんは「かけ醤油は、たまり醤油風の濃厚な醬油で、お刺身や冷奴などにかけていただくと美味しいです。卵かけ醤油もおすすめで、2種類(昆布出汁入り濃口醤油と鰹出汁入り薄口醤油)あり、ミニボトルで使いやすく、一度食べ比べてみてください」と語ります。
続いて、醤油蔵の見学へ。醤油の香りが漂う空間に入ると最初に目に飛び込んできたのは“巨大な桶”でした。歴史と伝統が息づいています。
「醤油蔵」の奥には、蒸した大豆と小麦、麹と混ぜ合わせたもの(もろみになりつつあるもの)が年月毎に分けられ保存されていました。桶に詰められた素材が発酵し、時間の経過とともに醤油の色と味がどんどん深まっていく様子を見せていただきました。
特別に試食させていただくと、“発酵の深い味わい”という言葉がぴったりな、豊かな醤油の旨みが口の中いっぱいに広がりました。
こちらは醤油の原料である大豆。池本さんは終始笑顔で、会社を継いだエピソードも興味深くお話してくれました。
池本醤油では、オリジナルの醤油の製造(プライベートブランド)も行っており、お客様の要望に合わせた味も提供しています。公式HPでは、池本醤油の商品で作るレシピも掲載中。神戸市に唯一ある醤油蔵の味わいをぜひ堪能してみてください。
詳細情報
- 場所
- 池本醬油合名会社
(神戸市西区櫨谷町福谷691)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 8:30~17:30
- 定休日
- 第2土曜日、日曜日、祝日
- TEL
- 078-991-0001