活弁付き新作無声映画「I A M JAM(アイアムジャム)ピザの惑星危機一髪!」の上映が12月17日、神戸・元町商店街4丁目のミニシアター「元町映画館」(神戸市中央区元町通4、TEL 078-366-2636)で始まる。
兵庫県では初上映となる同映画。俳優で映画監督の辻凪子さんが、関西を拠点に活動する活動写真弁士の大森くみこさんとタッグを組み、「活弁映画=活弁ありきの無声映画」を製作した。
辻さん演じる主人公のピザショップ店員・ジャムが、ウイルスがはびこる惑星を巡りながらピザのピースを1つずつ集めコンプリートすることで宇宙に元気が戻るというストーリー。無声映画の魅力を生かし、スクリーンから客席へのキャストの呼びかけや弁士がスクリーンに登場するなど、これまでの無声映画にはない演出が施されている。
間寛平さんがジャムの祖父役、塚地武雅さん(ドランクドラゴン)が王様役で出演。語りは「七色の声」を持つという大森さん、ピアノ伴奏はサイレント映画ピアニストの天宮遥さんが担当している。
ウイークデーは活弁や音楽を収録した録音版、週末は活動写真弁士とピアノ伴奏の活弁版で、今月25日から京都みなみ会館を皮切りに順次全国公開。元町映画館では、12月17日・18日に活弁版上映と本編終了後トークショー、19日~23日は録音版で上映する。
辻さんは「学生時代からやってきた自分の思い描いた世界を自分で演じるということが、長い時を経て、ついに長編映画として形になった。私がコメディエンヌとして一番やりたかったこと。今までお世話になったいろいろな人が力を貸してくださり完成した新作の無声映画。それに大森くみこ弁士の語りと天宮遥さんのピアノが加わり、誰も見たことがないとんでもないおもちゃ映画が出来上がった。この映画で全国の映画館をたくさんの人でにぎわせたい」と話す。
上映時間と19日以降のトークショー予定はホームページに掲載する。